セキュリティの脅威
RICOH THETA Xに保存された画像や動画ファイルは重要な情報資産であり、情報漏洩や不正使用のリスクを減らすために適切なセキュリティ対策が必要です。 安全に使用するためには、使用環境と機器を使用者の情報セキュリティポリシーに従って適切に設定する必要があります。
制御手段
THETAは無線LAN、有線LAN、LTEドングル、USB、Bluetooth®、および本体のボタン・タッチパネルで操作できます。それぞれのセキュリティリスクは以下の通りです。
仕様
制御手段 | 初期設定 | リスク | 開始手順 |
無線LAN AP(アクセスポイント)モード | OFF | SSIDと暗号化キーを使用してリモート接続・制御が可能なため、適切な管理が必要です。 | 機能を有効にしてからデバイスから接続します。 |
無線LAN CL(クライアント)モード | OFF | ダイジェスト認証を設定していても、ユーザー名とパスワードが漏洩するとWebAPIで制御可能なため、適切な管理が必要です。 | APIを利用して接続に必要な設定を行ってから、機能を有効にします。 |
有線LAN | OFF | 無線LAN(CLモード)と同様に、適切な管理が必要です。 | USBポートに有線LANアダプターを接続する必要があります。 |
LTEドングル | OFF | WebAPIを使用したリモート制御はできません。 | LTEドングルをUSBポートに接続する必要があります。 |
USB(MTP) | ON | USBケーブルでPCと接続することで、THETAに保存された画像や動画ファイルの取得が可能です。MTP経由でカメラの制御も可能です。使用環境に注意してください。 | データ通信が可能なUSBケーブルでの接続が必要です。 |
USB(UVC) | OFF | USBケーブルでPCと接続することで、THETAから映像と音声を取得できます。使用環境に注意してください。 | 機能の有効化とデータ通信が可能なUSBケーブルでの接続が必要です。 |
Bluetooth® (Low Energy) |
OFF(~v2.00) ON(v2.00~) |
NumericComparisonまたは独自の認証手順による通信が利用可能です。本体操作で接続を許可することができ、BLEAPIで情報取得が可能になるので、使用環境に注意してください。 | デバイスからの接続が必要です。 |
Bluetooth® (Classic) |
OFF(~v2.00) ON(v2.00~) |
特定のプロファイルを持つデバイスとの接続が可能です。 | 本体のタッチパネルから登録が必要です。 |
操作ボタン | No Lock | 電源ボタンで電源のON/OFF、タッチパネルで無線LANやBluetooth®のON/OFFが可能です。 設定のリセットも可能です。使用環境に注意してください。 | 電源ON |
各操作方法に関連する設定範囲と手順は以下の通りです。
無線LAN
無線LANはOFF、APモード、CLモードに設定できます。スリープモードでは無線LANはOFFになります。
使用方法
撮影画面を上から下にスワイプし、無線LANアイコンをタップすることで無線LANのOFF、ONが切り替わります。
[クライアントモード]を選択することで、クライアントモードを有効にすることができます。
また、APIを使用してモードを選択することもできます。
[無線節電設定]を選択することで、[速度優先(MIMO)][節電優先(SISO)]を選択することができます。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
ネットワークの種類 | OFF | WebAPI | Options._networkType | 使用するネットワークの種類 |
MTPAPI | 0xD81D NetworkType | |||
BLEAPI |
Set network type Set Options |
|||
無線LANのアンテナ設定 | MIMO(2.70~) SISO(~2.70) |
WebAPI |
Options._wlanAntettaConfig |
SISO/MIMOの切替 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI |
Set Options |
AP(アクセスポイント)モード
仕様
Network Interface | Wireless LAN
1. WPA2-Personal 2. Encryption method: AES 3. Wireless LAN mode: Access Point 初期値の仕様は以下のとおりです。 SSID: ""THETA""+""シリアル番号""+"".OSC"" 暗号化キー(パスフレーズ): ランダムな8桁の文字列(v3.50以降のモデルの一部) 暗号化キー(パスフレーズ): シリアル番号の下8桁の数字 暗号化キーはAPモードを有効にして[通信情報]から確認することができます。 |
Service Protocol | HTTP |
Service Protocol Authentication Method | None |
Service Protocol Encryption Method | None | Provided Services |
Web APIの仕様は以下で公開されています。 https://docs-theta-api.ricoh360.com/web-api/index.html |
使用方法
- THETAの電源を入れ、タッチパネルを操作してAPモードに切り替えます。
- 使用するデバイスからTHETAのSSID(デフォルトではTHETAのシリアル番号(英字2字+数字8桁)+ .OSC)を検索します。
- 使用するデバイスからTHETAのSSIDに接続します。この時、暗号化キーを入力する必要があります。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
SSID | シリアル番号(英字2字+数字8桁)+ .OSC | WebAPI |
Options._ssid WLAN APモードで設定/取得可能 |
THETAの無線LANを識別するための名前 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI |
Set Options |
|||
暗号化キー(パスフレーズ) | デバイスごとに設定 | WebAPI |
Options.wifiPassword 暗号化キーを設定できます Options._defaultWifiPassword 工場出荷時の暗号化キーを取得できます |
APモードで接続する際に使用する暗号化キー RICOH360スマートフォンアプリで変更できます パスワードは数字8桁のように設定することもできますが、ブルートフォース攻撃などに弱くなります。文字数を長くしたり、使用する文字を複数から選択するなどの対応をお願いします。 |
MTPAPI |
0xD806 Passphrase |
|||
BLEAPI |
Set Options 暗号化キーを設定できます Get Options 工場出荷時の暗号化キーを取得できます Read WLAN password state 暗号化キーの更新状態を取得できます |
|||
周波数設定 | 2.4GHz | WebAPI |
Options._wlanFrequency WLAN APモードで設定/取得可能 WLAN CLモードで取得可能 |
APモードで使用される周波数設定 |
MTPAPI | 0xD821 Wlan Frequency | |||
BLEAPI |
Set Options |
CL(クライアント)モード:WebAPIによる制御
仕様
Network Interface | Wireless LAN
1. Authentication Method: none, WEP, WPA/WPA2-PSK 2. Encryption method: AES 3. Wireless LAN mode: Client(Station) 接続するアクセスポイントのSSID、パスワードを設定する必要があります。 Wired LAN (USB-LAN adapter) 1. Authentication Method: none, WEP, WPA/WPA2-PSK 2. Encryption method: AES |
Service Protocol | HTTP Detect the camera IP address using mDNS |
Service Protocol Authentication Method | HTTP Digest Access Authentication |
Service Protocol Encryption Method | None | Provided Services |
Web APIの仕様は以下で公開されています。 https://docs-theta-api.ricoh360.com/web-api/index.html |
使用方法
APIを介して制御する場合、ダイジェスト認証の設定が必要です。また、使用するネットワークに応じた設定も必要です。
無線LAN CLモードを使用する場合、接続するルーターの情報を登録する必要があります。
これらの設定は無線LANまたはBLEまたはMTPを使用して設定する必要があります。また、ルーターの情報は本体操作でも登録可能です。
・無線LAN (APモード) で設定する場合
- APモードで接続します。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。
- 使用する周波数帯を設定します。
- 接続するルーターを登録します。
・Bluetooth®で設定する場合 (標準規格)
- THETAの電源を入れます。
- 使用するデバイスからBluetooth®(8桁の英数字)を検索します。
- デバイスから接続すると、デバイスとTHETAの両方に6桁のPINコードが表示されるので、両方が同じであることを確認してOKを選択します。
- デバイスによっては、PINコードが表示される前に接続許可を求められることがあります。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。
- 接続するルーターを登録します。
A)ルーター情報を直接登録する(Camera Control Command v2を使用)
B)THETAでルーターを検出する(WLAN Control Command v2を使用)
・MTPで設定する場合
- THETAの電源を入れます。
- PCとUSBで接続します。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。 MTPで接続するルーターを登録することはできません
・本体操作でルーター情報を設定する場合
- THETAの電源を入れます。
- 撮影画面を上から下にスワイプします。
- [クライアントモード]を選択し[ON]を選択します。
- 接続するルーターを選択します。
- [ネットワーク追加]を選択するとQRコードから読み取った情報で登録することもできます。
- パスワードを入力します。左下の[Aa1#]をタップすると入力文字が切り替わります。 <>で次の文字に移動します。
- 入力(選択)し終わったら右上の[接続]をタップします。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
認証方法 | digest | WebAPI | N/A | CLモードで使用する認証方法 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI | N/A | |||
ダイジェスト認証ユーザー名 | THETA+シリアル番号(英字2字+数字8桁) | WebAPI |
Options._username WLAN APモードで設定可能 |
ダイジェスト認証で使用するユーザー名 |
MTPAPI |
0xD815 Username |
|||
BLEAPI |
Set Options |
|||
ダイジェスト認証パスワード | 未設定もしくはシリアル番号(英字2字+数字8桁)の数字8桁 | WebAPI |
Options._password WLAN APモードで設定可能 |
ダイジェスト認証で使用するパスワード 未設定で使用することはできません。 パスワードは数字8桁のように設定することもできますが、ブルートフォース攻撃などに弱くなります。文字数を長くしたり、使用する文字を複数から選択するなどの対応をお願いします。 |
MTPAPI |
0xD816 Password |
|||
BLEAPI |
Set Options |
|||
アクセスポイント情報 | 未設定 | WebAPI |
camera.setAccessPoint WLAN APモードで設定可能 |
無線LAN CLモードで接続するアクセスポイント(ルーター)の情報 |
MTPAPI |
N/A |
|||
BLEAPI |
Set Access Point |
|||
プロキシ情報 | 未設定 | WebAPI |
camera.setAccessPoint |
無線LAN CLモードで接続するプロキシ情報 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI | N/A |
有線LAN
使用方法
APIを介して制御する場合、ダイジェスト認証の設定が必要です。また、使用するネットワークに応じた設定も必要です。
これらの設定は、無線LANまたはBLE(標準規格/独自仕様)またはMTPを使用して行う必要があります。
また、撮影画面を上から下にスワイプして[USB電源設定]を[自動]にしてください。
設定が完了したら、有線LANアダプターを接続し、有線LANケーブルでルーターに接続します。
・無線LAN (APモード) で設定する場合
- APモードで接続します。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。
- 必要に応じて有線 LAN 接続構成を設定します。
・Bluetooth®で設定する場合 (標準規格)
- THETAの電源を入れます。
- 使用するデバイスからBluetooth®(8桁の英数字)を検索します。
- デバイスから接続すると、デバイスとTHETAの両方に6桁のPINコードが表示されるので、両方が同じであることを確認してOKを選択します。
- デバイスによっては、PINコードが表示される前に接続許可を求められることがあります。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。
- 必要に応じて有線 LAN 接続構成を設定します。
・MTPで設定する場合
- THETAの電源を入れます。
- PCとUSBで接続します。
- ダイジェスト認証のユーザー名、パスワードを設定します。 MTPで有線LANの接続構成を設定することはできません。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
有線LAN接続設定 | ipAddressAllocation="dynamic" | WebAPI |
Options._ethernetConfig WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
有線LAN接続時の設定 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI | N/A | |||
認証方法 | digest | WebAPI | N/A | CLモードで使用する認証方法 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI | N/A | |||
ダイジェスト認証ユーザー名 | THETA+シリアル番号(英字2字+数字8桁) | WebAPI |
Options._username WLAN APモードで設定可能 |
ダイジェスト認証で使用するユーザー名 |
MTPAPI |
0xD815 Username |
|||
BLEAPI |
Set Options |
|||
ダイジェスト認証パスワード | 未設定もしくはシリアル番号(英字2字+数字8桁)の数字8桁 | WebAPI |
Options._password WLAN APモードで設定可能 |
ダイジェスト認証で使用するパスワード 未設定で使用することはできません。 パスワードは数字8桁のように設定することもできますが、ブルートフォース攻撃などに弱くなります。文字数を長くしたり、使用する文字を複数から選択するなどの対応をお願いします。 |
MTPAPI |
0xD816 Password |
|||
BLEAPI |
Set Options |
CL(クライアント)モード:RICOH360 Cloudによる制御
仕様
Network Interface | Wireless LAN
1. Authentication Method: none, WEP, WPA/WPA2-PSK 2. Encryption method: AES 3. Wireless LAN mode: Client(Station) 接続するアクセスポイントのSSID、パスワードを設定する必要があります。 Wired LAN (USB-LAN adapter) 4G LTE (USB-LTE adapter) Tethering connection 1. Authentication Method: none, WEP, WPA/WPA2-PSK 2. Encryption method: AES |
Service Protocol | MQTT |
Service Protocol Authentication Method | MQTT connection with mutual TLS(mTLS) authentication |
Service Protocol Encryption Method | TLS |
CL(クライアント)モード:ライブストリーミング
仕様
Network Interface | Wireless LAN
1. Authentication Method: WPA2-Personal、WPA3-Personal Only、WPA3-Transition 2. Encryption method: AES 3. Wireless LAN mode: Client(Station) 接続するアクセスポイントのSSID、パスワードを設定する必要があります。 Wired LAN (USB-LAN adapter) 4G LTE (USB-LTE adapter) Tethering connection 1. Authentication Method: none, WEP, WPA/WPA2-PSK 2. Encryption method: AES |
Service Protocol | WebRTC
WebSocket-TLS |
Service Protocol Authentication Method | JWT |
Service Protocol Encryption Method | DTLS, SRTP, TLS |
使用方法
準備中
Mobile network (LTE dongle)
使用方法
LTEドングルを接続して、必要に応じて本体メニューを使用してモバイルネットワーク設定を行います。
Bluetooth®
Bluetooth® Low Energy(BLE)とBluetooth® Classicは同時に制御されます。デフォルトでは有効になっています。THETAを制御するには、BLE経由で接続する必要があります。
なお、スリープモードではBluetooth® ClassicはOFFになります。
仕様
Interface | Bluetooth® Low Energy
1. Profile: GATT 2. Security: Some models have multiple connections. BLE(standard) - BLE Security mode 1 - BLE Security Connections level4 - Numeric Comparison Pairing (Bluetooth® standard 4.2 or higher) * Supports characteristics that correspond to BLE Security mode 1/BLE Security Connections level 4. BLE(proprietary):Used only by RICOH smartphone apps - BLE Security mode 1 - RICOH proprietary pairing 3. BLE mode: Peripheral |
Service Protocol | GATT |
Service Protocol Authentication Method |
BLE(standard)     FIPS, Numeric Comparison Pairing BLE(proprietary):Used only by RICOH smartphone apps     RICOH proprietary pairing |
Service Protocol Encryption Method |
BLE(standard)     AES-CCM BLE(proprietary):Used only by RICOH smartphone apps     None |
Provided Services |
Bluetooth® APIの仕様は以下で公開されています。 https://docs-theta-api.ricoh360.com/bluetooth-api/ Camera control command v2 service WLAN Control Command service WLAN Control Command v2 service RICOH360 Cloudへの登録はRICOHのアプリケーションでのみ実行可能です。 |
使用方法
Bluetooth®で接続:BLE(standard)
初期状態ではBLE/Bluetooth® Classicは有効です(v2.00~)。
無効にしている場合はAPIを利用するか本体操作で有効にする必要があります。
以下の手順で接続するとペリフェラルデバイスとして制御することができます。
- THETAの電源を入れます。
- 撮影画面を上から下にスワイプし、Bluetooth®アイコンをタップしてBluetooth®を有効にします。
- 使用するデバイスからBluetooth®でTHETA(シリアル番号の下8桁の数字)を検索します。
-
デバイスから接続すると、デバイスとTHETAの両方に6桁のPINコードが表示されるので、両方が同じであることを確認してOKを選択します。
-
デバイスによっては、PINコードが表示される前に接続許可を求められることがあります。
ヘッドセットやリモート コントローラーなどの外部デバイスを接続する場合は、本体操作でデバイスを接続する必要があります。
Bluetooth®で接続:BLE(proprietary)
初期状態ではBLE/Bluetooth® Classicは有効です(v2.00~)。
無効にしている場合はAPIを利用するか本体操作で有効にする必要があります。
以下の手順で接続するとペリフェラルデバイスとして制御することができます。
- THETAの電源を入れます。
- 撮影画面を上から下にスワイプし、Bluetooth®アイコンをタップしてBluetooth®を有効にします。
- RICOHスマートフォンアプリから接続します。
- アプリからの接続許可要求が表示されるので許可します。
ヘッドセットやリモート コントローラーなどの外部デバイスを接続する場合は、本体操作でデバイスを接続する必要があります。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
Bluetooth®の状態 | OFF(~v2.00) ON(v2.00~) |
WebAPI |
Options._bluetoothPower WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
Bluetooth® の有効/無効切替 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI |
Set Options |
USB
仕様
Interface | Compliant with the following standards:
    USB Spec.3.2 super speed standard     USB2.0 High speed standard |
Service Protocol |
MTP (Media Transfer Protocol) UVC (USB Video Class) |
Service Protocol Authentication Method | None |
Service Protocol Encryption Method | None | Provided Services |
MTP APIの仕様は以下で公開されています。 https://docs-theta-api.ricoh360.com/usb-api/ |
使用方法
USB 経由で制御する場合は、MTP デバイスとして使用するか、UVC デバイスとして使用するかを決定する必要があります。
・ボタン操作で設定する場合
- THETAの電源を入れます。
- PCとUSBケーブルで接続します。
-
Modeボタンを押すと、静止画、動画、ライブストリーミング(UVC)と切り替わります。
- 撮影画面を上から下にスワイプし[ライブストリーミング自動切替]を[オン]にすると、PCと接続したときに自動でUVCに切り替わります。
操作デバイス
本機の電源ボタン、モードボタン、タッチパネルの操作を禁止できません。
デバイス設定
画像と動画には位置情報と日時情報が記録されます。 これらの設定は、情報の完全性に影響します。
位置情報
画像や動画に位置情報を付加するかどうかを指定できます。内蔵GPSで測位できない場合は、APIを利用して位置情報を設定できます。
電子コンパスを使用して取得した方位情報は磁北で記録されます。
アイコンが白塗りの場合、内蔵GPSの測位ができています。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
位置情報 | 未設定 | WebAPI |
Options.gpsInfo WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
位置情報 |
MTPAPI | 0xD801 GpsInfo | |||
BLEAPI |
Set Options |
|||
位置情報の付与 | on | WebAPI |
Options._gpsTagRecording WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
位置情報を付与するか選択 |
MTPAPI | 0xD832 GPStagRecording | |||
BLEAPI |
Set Options |
日時情報
本製品の日付と時刻情報を設定できます。
NTPから日付と時刻情報を取得した場合は、時刻も補正されますが、タイムゾーンは補正されません。
本体操作で設定することもできます。
撮影画面を上から下にスワイプし[日時設定]で設定してください。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
日時・タイムゾーン情報 |
2021/01/01 00:00:00 |
WebAPI |
Options.dateTimeZone WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
日時・タイムゾーン情報 |
MTPAPI | 0x5011 DateTime | |||
BLEAPI |
Set Options |
電源状態の設定
API を使用してカメラの電源を制御できます。ただし、電源オフの状態からカメラを起動することはできません。
カメラのボタンを使用して、電源オン、スリープ、電源オフを制御できます。
設定値
設定値 | 初期値 | 設定方法 | 説明 | |
電源状態 | OFF | WebAPI |
Options._cameraPower WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
電源状態を設定 |
MTPAPI |
0x1013 PowerDown 0xD80E SleepMode |
|||
BLEAPI |
Set Options |
|||
節電モード設定 | ON | WebAPI |
Options._powerSaving WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
節電モード有効/無効設定 |
MTPAPI | N/A | |||
BLEAPI |
Set Options |
|||
スリープモード移行時間 |
180(秒) |
WebAPI |
Options.sleepDelay WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
スリープモードに移行するまでの無操作期間(秒単位) |
MTPAPI | 0xD803 SleepDelay | |||
BLEAPI |
Set Options |
|||
電源OFF移行時間 |
43200(秒) |
WebAPI |
Options.offDelay WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
スリープ モードから電源オフに移行するまでの無操作期間( 60秒以上の秒単位) |
MTPAPI |
0xD81B AutoPowerOffDelaySec |
|||
BLEAPI |
Set Options |
デバイスログ
このデバイスは、画像や動画ファイルなどの重要な情報資産について、少なくとも1000件のイベントログを記録します。
このログにはWebAPI経由でアクセスできます。
How to get/取得方法
API Name | getEventLog |
URL |
/log/eventLog |
Content-Type | Text/plain; |
charset | Charset=UTF-8 |
method | GET |
脆弱性への対応
ソフトウェアの脆弱性に対処するため、ファームウェアのアップデートを推奨いたします。
ファームウェアのアップデート情報は、当社のウェブサイト、スマートフォンアプリなどに掲載いたします。
https://support.ricoh360.com/system-information
ファームウェアのアップデート方法
ファームウェアのアップデート方法は使用説明書を参照してください。
RICOH360スマートフォンアプリを使ったアップデート
https://support.ricoh360.com/manual/x-ricoh360-app-firm-update-01パソコン用基本アプリを使ったアップデート
https://support.ricoh360.com/manual/x-update-02?apps=ricoh-thetaRICOH360クラウドからのアップデート
https://support.ricoh360.com/manual/ricoh360-web-08THETA本体によるアップデート
無線LAN CLモード、有線LAN、またはLTEドングルで接続している場合、THETAはファームウェアの更新があるかどうかを確認することができます。更新されたファームウェアが見つかった場合、アップデートを行うことができます。
撮影画面を上から下にスワイプし、[ファームウェアアップデート]を選択するとファームウェアの更新を確認できます。
登録情報の削除と初期化
THETA本体に保存されている接続情報は、以下の操作で初期化できます。
THETA本体のRICOH360登録を削除する場合は、アプリから削除してください。
THETA本体に保存されている画像や動画は、USB接続したPCからも削除できます。
登録情報 | 出荷状態への初期化 | 設定リセット | 接続情報初期化 | ストレージフォーマット |
API | 撮影画面を上から下にスワイプして選択/API | 撮影画面を上から下にスワイプして選択/API | 撮影画面を上から下にスワイプして選択/API | |
ネットワークの種類 | Initialize ( OFF ) | Initialize ( OFF ) | N/A | N/A |
無線LANのアンテナ設定 | Initialize ( MIMO ) | N/A | N/A | N/A |
SSID | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
暗号化キー(パスフレーズ) | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
周波数設定 ( APモード ) | Initialize ( 2.4GHz ) | Initialize ( 2.4GHz ) | N/A | N/A |
ダイジェスト認証ユーザー名 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
ダイジェスト認証パスワード | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
アクセスポイント情報 | Initialize ( delete ) | Initialize ( delete ) | N/A | N/A |
プロキシ情報 | Initialize ( delete ) | Initialize ( delete ) | N/A | N/A |
有線LAN接続設定 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
モバイルネットワーク設定 | Initialize | N/A | N/A | N/A |
Bluetooth®の状態 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
Bluetooth®周辺機器との接続情報 | Initialize ( delete ) | N/A | Initialize ( delete ) | N/A |
Bluetooth®端末との接続情報 | Initialize | N/A | Initialize | N/A |
APIで設定された位置情報 | delete | N/A | N/A | N/A |
位置情報の付与 | Initialize ( ON ) | Initialize ( ON ) | N/A | N/A |
日時・タイムゾーン情報 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
節電モード設定 | Initialize ( ON ) | Initialize ( ON ) | N/A | N/A |
スリープモード移行時間 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
電源OFF移行時間 | Initialize | Initialize | N/A | N/A |
静止画/動画ファイル | Initialize ( delete ) | N/A | N/A | Initialize ( delete ) |
デバイスログ | Initialize ( delete ) | N/A | N/A | N/A |
RICOH360登録情報 | Initialize ( delete ) | N/A | N/A | N/A |
設定値
処理の種類 | 操作方法 | 設定方法 ( API ) | |
出荷状態への初期化 | N/A | WebAPI |
camera._initializeDevice WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
MTPAPI | N/A | ||
BLEAPI | N/A | ||
設定リセット |
撮影画面を上から下にスワイプし [設定リセット]を選択 |
WebAPI |
camera.reset WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
MTPAPI |
0x1017 ResetDevicePropValue[*1] |
||
BLEAPI | N/A | ||
接続情報初期化 |
撮影画面を上から下にスワイプし [接続情報リセット]を選択 |
WebAPI |
camera._deleteAccessPoint[*2] WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
MTPAPI | N/A | ||
BLEAPI | N/A | ||
フォーマット |
撮影画面を上から下にスワイプし [初期化:内蔵メモリー]もしくは [初期化:カード]を選択 |
WebAPI |
camera.delete WLAN AP/CLモードで設定/取得可能 |
MTPAPI | 0x100B DeleteObject | ||
BLEAPI | N/A |
[*1] MTP で定義された DeviceProperties をリセットします。
[*2] API経由で設定されたアクセスポイント情報を削除します。